架空URL転送サービスの事例
悪質な出会い系サイトの中には、自分の所在を可能な限り隠そうとしている者がいます。
ネット上の引っかけ行為は、直接相手と接触するタイプの詐欺行為などに比べて、圧倒的に自分の身を守りながら引っかけ行為をすることができます。ほとんどのやり取りがサイトでのメールのやり取りや、携帯電話などの電子的な手段を通じているため、逮捕などの危険を最小限に抑えることができます。
しかし、より身の安全を求める者もいるようで、中には架空のメールアドレス転送サービスを偽装して、サイトへの誘導メールを送信している者もいました。
どういうことかといいますと、一般的に迷惑メールとして大量発信されたメールにURLを書いていると、問題があった場合は、そのURLを管理しているドメインの登録業者(URLをレンタルさせてくれる会社)に、契約者情報の問い合わせが行く可能性があります。
URLを利用するには管理会社などに、支払いなどのために、クレジットカード情報や銀行口座などを連絡する必要があります。もちろん、偽造されたものを用意することもできるでしょうが、それなりにコストがかかりますし、コンビニでお弁当を買うように気軽に用意できるものでもありません。
できるだけ、このような重要な情報を外部から隠した方がいいわけです。
そこで、自分で用意したメールアドレスの転送サービスのURLを使って、迷惑メールのURLを記載しておくようにしているのです。
この場合、その迷惑メールに記載されているサービスの問い合わせ先は、そのメールを送信したグループということになります。
通常のサービスであれば、違法行為を行っているということが確認された場合、ドメインの停止や捜査機関への情報提供などをすることになるでしょう。場合によっては、知らない間に捜査の手が伸びてくるかもしれません。
しかし、記載されているアドレスを転送メールアドレスにすると、問い合わせ先を自分自身にすることができます。
当然、問い合わせの内容によって、身に危険が迫っているか確認することができますし、嘘の契約者情報を流して、自分の身を可能な限り守ることができる可能性が上がります。ある意味、よくできた手口だなと変に感心してしまいました。
ただ、もともとまともに運営しているわけではないので、明らかにおかしな部分が出ていましたが…。
実際にあった事例を一部上げますと、
- 転送メールアドレスを運営している会社の名前がない(特定商取引法上記載が必要)。
- メニューにある重要リンク(会社情報を確認するためのリンクなど)が動かない。
- 新しい会員を募集していない(非常に多い、しかもサービス開始から半年も経っていない場合もあった)。
- 登録ドメイン(転送サービス会社のメインURL)よりも、なぜか以前にサービス提供を始めたことになっていて、ドメイン無しで転送サービスを運営していたことになっている。
このようなURL転送サービスは怪しいといえるでしょう。
あなたが、もしも転送サービスを利用している出会い系サイトに遭遇した場合は、そのサービスは利用しないようにした方がいいでしょう。
まともな出会い系サイトであれば、わざわざ自社のURLを隠す必要はないのですから。
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