人はなぜ騙されるのか?(損切り不能編)
以前「人は何故騙されるのか?(扁桃体辺)」と題して、人が進化の過程で獲得してきたサバイバル能力が詐欺行為に騙されてしまうことの原因となっていることを解説させていただきました。今回はさらにもうひとつの人が騙されてしまう要因を解説して皆さんにも注意していただきたいと思います。
「あなたに、現金1千万円を受け取って欲しいと思っています。」
このような文言から始まる悪質出会い系サイトの手口についてです。送信相手はサイトの利用者であったり、サイト運営者だったりと色々なパターンが確認されています。しかし共通しているポイントはあなたに高額の現金が手に入る取引がもちかけられる点です。
例えば、サイト利用者を装っている場合には「あなたが気に入ったからこのお金を受け取って私とだけやり取りをして欲しい。」というようなことを理由にしている場合が多いですし、サイト運営者からであれば「あなたにプレゼントが当たりました!」というようなことを理由にしている場合が多いです。
そして、プライベートの連絡先を交換するためには○○会員になる必要があるので手続きにお金が必要であるとか、この当選金を受け取るためには利用者であることが確認できるように、○○○円振り込んで手続きをしてください。などと持ちかけてきます。
この時、人の心には「こんなおいしい話しがあるわけがない」という気持ちと「もしかしたら本当かもしれない。そうだったらもったいない!」という気持ちが同時に起こることになります。
このとき、最初に出会い系サイトに振り込む金額が自分にとって比較的小額であれば、「ダメでもともと振り込んでみるか!」という決断をしてしまう人が出てきてしまいます。この決断をしてしまった人は、奇妙な人間心理に翻弄されてしまって、自分でも考えられないような被害金額を出してしまう場合があるのです。
人間というのは実に不思議な生き物で、同じ1万円という金額でも1万円儲かったときのうれしさよりも、1万円損したときの辛さのほうが心理的にインパクトがあるという傾向があるのです。数学的には同じ価値の1万円のですが損をすることは大きな心の痛みを伴う傾向が強いわけです。
そのため一度お金を支払ってしまった後に、「個人情報を交換するには○○を解除する必要があります。この料金として○万円振り込んでください。」とか「口座の確認をさせていただきました。キャンペーン金を受け取るにはプラチナ会員になる必要があります。会員になるには○万円振り込んでください。」というようなメールが届くと、すでに支払っているお金を無駄にしないためや、まだ騙されたと確定しているわけではないという思いこみ、1千万円受け取れるチャンスから考えればとてつもない少ない金額であるという錯覚から支払いに応じてしまうことになります。
そして、ある一定のレベルを超えて支払ってしまうと支払い金額が大きくなりすぎて、もはやあきらめられるような(損切りできるような)金額ではなくなってしまってどうしていいかわからず、今度こそは受け取れるという幻想にしがみついて延々とお金を支払い続けることになってしまうのです。
この心理は株式投資をしている人が損切りすることができずに、持ち株を塩漬けしてしまう心理とほとんど同じです。膨らむ損失をただただ見ているだけになってしまうのです。
もちろん、全ての人がこのような状況に陥るわけではありません。冷静な人であればこのような手口に遭遇しても致命的な被害を出す前に損切りしてこの罠から抜け出すこともできますし、最初から怪しいと考えてそのサイトを退会しようとするでしょう。
しかし、多くの人の相談事例を研究して気づくことは、このような利益をチラつかせて金銭を搾取するタイプの悪質出会い系サイトで高額の被害金額を出している人の多くは、経済的な問題を抱えているケースが多くクレジットカードや消費者金融などで借り入れをしてまで支払いをしてしまっている場合が多いということです。
経済的に苦しいことによって、冷静な判断ができなくなってしまい、甘い誘いにお試しで乗ってしまって損切りできない状況に陥ってしまい抜け出せなくなってしまうのです。この条件に合う人には十分注意して欲しいと思います。世の中に簡単に何千万ものお金をくれるような人はいないのですから。
もしもあなたが、このような手口に心当たりがあるのであれば、その出会い系サイトは至急退会することをお勧めします。それはまともな出会い系サイトではない可能性が極めて高いからです。このような問題でお困りの方は下記の相談窓口より御相談ください。無料でサポートさせていただきます。
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