出会い系サイト届け出制・サイト規制強化へ提言・警察庁
警視庁と有識者会議が出会い系サイト規正法を強化する方向での提言を行ったことが報道されました。
具体的な内容としては、出会い系サイト運営業者の都道府県の公安委員会への届出を義務化し不適格業者の所在の把握を容易にする。実効性を持たせるために違反者に刑事罰を科すこと。自己申告による年齢の確認をもっと裏づけのあるものに変更する。利用者が児童だとわかった場合や児童への売春の誘引を行う書込みを見つけた場合には事業者が気づいた時点で削除する義務を負うことを明記する。
欠格理由に暴力団員を含めたり、是正命令に従わない業者は事業停止処分とするなどを求める提言内容だったそうです。
ただハッキリ行って色々問題のある提言でもあります。
そもそも出会い系サイトを法律的にどのように規制するのか?これが結構難しいのです。例えば誰かが障害を持つ男女の交流目的の掲示板を作成したとしましょう。これは出会い系サイトに含まれるのか?という疑問も出てきます。
今回の提言は運営をするためにはまず都道府県に届出を出す必要があると言っています。であればどのようなものからが出会い系サイトになるのか、法的にハッキリと規定する必要があるのではないでしょうか?「例えば男女の会員を集めて交際相手の紹介する事業を行うもの」といった感じでしょうか?しかし交際とはどのレベルのことなのでしょうか?異性の茶飲み友達の募集掲示板は出会い系サイトに入るのでしょうか?掲示板を作る前に一々公安委員会に届出が必要なのでしょうか?
特に問題を感じるのは年齢確認の方法です。例えば女性が家事手伝いでアルバイトで生活していたりした場合には、クレジットカードもないし免許証も持っていない・適度に身分を証明するものを持っていない場合も多々あると思います。
こうした女性でも現行の出会い系サイトの多くでは、気軽に出会いを探すことができますが、身分証明の規制を引上げればそれだけ利用しにくくなるし、実質的には利用できない男女の方が出てくると思われます。特に派遣やパート労働者が増加していますので、こういうケースが多くなる可能性があるのではないでしょうか?
日本はただでさえ少子高齢化が進んでいる国ですので、出会い系サイトによるマッチングは私は必要なのではないか?と感じています。仕事を始めればそうそう自然な出会いなどはありません。出会いを探すための時間が取れないしツテも無いというのが普通です。
全ての人がはじめから結婚を考えて交際をスタートさせるわけではないのです。ほとんどの人は出会った異性とお付き合いを重ねて行く事で、この人と結婚しようと思うようになっていきます。気軽に男女が出会える環境はこのスタートライン「結婚は今は考えていないが、異性と知り合いたい」というニーズを捉えられるサービスになりえるのです。
そしてオーバーに聞こえるかもしれませんが、少子化の抑制にも少なからず貢献している面もあるのです。結婚相談所だけがカップルを生むわけではありません。
実際私の周りにも出会い系サイトで知り合って交際を深めている人・すでに結婚している人も居ます。こうしたことを考えると、年齢確認の規制強化の方向は少なからず弊害があると感じます。不適格業者の排除に繋がる改正は大いに賛成ですが、サービスの性質上まじめに利用している男女の方が利用しにくくなることは避けたいものです。
まじめに利用している人も多く居るということを是非考慮して最終的な法案を考えていただきたいものです。
※まずは極端に低い青少年の持っている携帯電話のフィルタリング機能の利用率を上げる方向を模索することが必要な気がします。有用なフィルタリング機能も設定していないのでは意味がありません。それこそ未成年者の携帯電話はフィルタリング機能の利用を義務付けるくらいはした方が良いように感じますし効果があるように思います。法改正だけで対処できる問題ではないと感じます。
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